撮影で対処できない強いハイライト(白飛び)の補正をPhotoshopで簡単にする方法
目次
完全な白飛びは補正不可能
今までに様々な被写体を撮影したと思いますが「白飛びや黒つぶれ」に悩まされることが多くあったと思います。撮影時にヒストグラムを確認して、「白飛びや黒つぶれ」の無いデーターで撮影していると思いますが、データー上では「白飛びや黒つぶれ」していないけど「露出的に白飛びしている」ことが多くありませんか?
そんな強いハイライト、白飛びだけを補正するPhotoshopのレタッチ・テクニックをご紹介したいと思います。私が利用するPhotoshopのレタッチ・テクニックの中でも利用頻度が多くとても大事なテクニックになるので、ぜひ覚えて利用してみて下さい。
このPhotoshopのテクニックを利用できる時は、強いハイライトや白飛びを補正する場合です。
Photoshopのレタッチ・テクニックを利用できる被写体(状況)
- 木々の葉っぱ(桜の葉)などに部分的に当たった強いハイライトの補正
- 滝や川(渓流)の流れの部分的に強いハイライトの補正
- 雲や雪の強いハイライト部分の補正
- 岩などに当たった部分的な強いハイライトの補正
そしてとても有効な被写体が、雪景色です。雪景色は、小さな粒の塊なのですが、光が当たって、小さなディテールが見えない状態になります。そこでこのテクニックを利用することで、雪の繊細な質感(ディテール)が現れてきます。
でわ早速ご紹介したいと思います。少し複雑になるので、Photoshopのアクションに登録するとワンクリックで、利用できるようになります。※Photoshopのアクションの作り方は次回ご紹介します。
風景写真の強いハイライトをPhotoshopで補正するレタッチのテクニック
フィルターメニューからレベル補正を選択します。
先程追加したレベル補正のレイヤーモードを「乗算」に変更します。乗算に変更すると画面の色味が少し変わりますが気にしなくて問題ありません。
レベル補正のマスクを選択します。そしてツールバーにある選択範囲から「色域指定」を選びます。
色域指定を選択するとオプション設定画面が起動します。その中の「選択」をハイライトにします。その下にある詳細設定は、デフォルトで問題ありません。そしてOKをクリックしてレベル補正のマスクに反映させます。
レベル補正の「属性」項目のぼかしを調整しますが、属性パネルが表示されていない場合は、ツールバーにあるウィンドウから「属性」を選択して表示させて下さい。属性パネルのぼかしの数値を「100%~120%」前後で調整して下さい。そして最後はいつもの様にレベル補正の「不透明度を調整」して完成です。
風景写真の強いハイライトをPhotoshopで補正する前と後


風景写真の強いハイライトをPhotoshopで補正する動画
まとめ
このPhotoshopのレタッチ・テクニックは、私が利用するレタッチ・テクニック中でもベスト5に入るほど利用頻度が高いテクニックです。少し地味に感じるかもしれませんが、利用頻度、利用被写体と本当に幅広く活用することが出来ます。
大事なことは、撮影時にヒストグラムを見て「白飛び、黒つぶれ」が無い状態で撮影することです。データーが残った状態であれば、Photoshopのレタッチ・テクニックを利用して対処することも可能になります。