写真編集にはさまざまなテクニックがありますが、この色のトーンを合わせるレタッチは、仕上がりをワンランクアップしてくれます。
写真を見ていると、「美しい風景写真だなあ」と思うことがあるでしょう。
- このように、
-
感動を伝えられる写真は、必ず色のコントロールがされています。
ですが、経験を重ねなければ、簡単に色のトーンを合わせることはできません。
色のトーンを合わせるレタッチは、それだけ、繊細な調整になるわけです。
この繊細なレタッチを利用して、色のトーンを合わせる簡単な方法をご紹介しますので、ぜひ読み進めてください。
劇的に変化したと思えないかもしれませんが、必ず必要なレタッチになります。
- 色のトーンを合わせるメリット
-
- 写真に統一感を持たせられる
- 色のバランスがよくなる
- 色の違和感がなくなりまとまる
目次
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色のトーンを合わせる方法
風景写真の色のトーンを合わせるレタッチは、風景写真を美しくするためのテクニックになります。
この方法を利用すれば、色のバランスを整えられるので、違和感がない写真へと変えることができるわけです。
写真編集の仕上げに利用するテクニックは、劇的な変化は見られないのですが、必ず必要になります。
だから、「めんどくさいなあ」なんて言わないで、覚えてください。
そうすれば、いままで違う風景写真へと変えられるでしょう。
色相・彩度のレイヤーを追加
海外のレタッチャーの常識である、色のトーンを合わせる方法をご紹介します。
まずは、フィルターメニューから「色相・彩度」のレイヤーを追加してください。
特定色域のレイヤーを追加
先ほど追加した、色相・彩度のレイヤーのうえに、「特定色域の選択」レイヤーを追加してください。
レイヤーパレットに、追加した「色相・彩度および特定色域の選択」があれば、準備は完了です。
特定色域のパラメーターを調整
色のトーンを合わせるために必要な、確認をするパラメーターを設定します。
これをすることで、誰でも簡単に色のトーンを見分けられるようになるのです。
下記が調整するパラメーターになるので、数値を表の内容と同じに設定します。
そして、必ず「絶対値」のチェックボタンを選択してください。
- レッド系(-100)
- イエロー系(-100)
- グリーン系(-100)
- シアン系(-100)
- ブルー系(-100)
- マゼンタ系(-100)
- 白色系(+100)
- 中間色系(+100)
- ブラック系(+100)
上記の設定が完了すれば、下記の写真のように「白黒」で表示されます。
もし、白黒写真になっていない場合は、調整済みのパラメーターをご確認ください。
彩度で色のトーンを合わせる
これからが本番で、色のトーンを合わせていきます。
まずは、マスター以外の色系を順番に調整する必要があります。
レッド系から、「色相・彩度」のなかにある「彩度」のスライダーを左右に動かしながら整えていきます。
このときのコツは、明るさが均等になるように調整します。
色系によっては、変化がないものがあるので、それは無視していただいて問題ありません。
- 参考写真で説明すると、
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右側の白い岩が周りに比べて明るすぎるので、レッド系のスライダーを左に動かして、彩度を下げます。
また、白岩の周りが暗すぎるため、彩度を高めることも必要ですね。
このようにして、すべての色系を調整して、明るさを整えていきます。
そして、最後にマスターのスライダーで、全体の彩度を調整すれば完成です。
※色のトーンを確認するための「特定色域」のレイヤーは必要ないので削除してください。
- マスター
- レッド系
- イエロー系
- グリーン系
- シアン系
- ブルー系
- マゼンタ系
色のトーンを合わせる調整完了
色のトーンを合わせた状態が確認しやすいように、一部を拡大しています。
変更具合を確認できるように、少し過度に調整していますが、皆さんは色のトーンが揃っているのがわかるでしょうか。
この色のトーンの違いは、簡単に確認できないので、このテクニックを利用しなければ、調整することが難しくなります。
- そのため、
-
調整していない方が多いのですが、写真の仕上がりを変える重要なレタッチになります。
だから、必ず色のトーンを整える習慣をつけてください。
- なぜなら、
-
写真の仕上がりが、いままでとは格段に変わるからです。
このような仕上げのレタッチは、劇的に変化はしないのですが、全体の仕上がりに大きな影響を与えるテクニックになります。
そのため、写真のレタッチに必要な「魔法のスパイス」だと思ってください。
色のトーンを合わせる方法のまとめ
今回ご紹介した「色のトーンを合わせるテクニック」は、海外のレタッチャーの間では基本になるので、ぜひ利用してください。
- そうすれば、
-
いままでよりも、美しい風景写真に仕あげることができます。
この上級者向けテクニックは、白黒で表示されている写真の明るさを整える部分が重要なので、何度も練習してください。
慣れてくれば、微妙に色のトーンを変えることで、視線を誘導させることも可能になるでしょう。
逆に、整えるのではなく、色のトーンにメリハリをつけることで、メインの被写体を際立たせることもできますね。
これからも、有益な情報を配信するので、よろしくお願いいたします。
- 色のトーンを合わせるメリット
-
- 写真に統一感を持たせられる
- 色のバランスがよくなる
- 色の違和感がなくなりまとまる